次期首相と「脱原発」
2011-08-28


民主党の代表選、すなわち次期首相選びが行われています。大事なリーダー選びなのに、われわれ国民はそれを見るだけです。
 「これから原発をどうするのか」ということが、最も聞きたいことなのに、誰からも明確な政策表明はありません。それこそ、読売新聞などでは目を皿のようにして隅から隅まで読んでも、何がなんだか分かりません。テレビニュースでも似たようなものです。しかたないので私なりにネット等で情報を集めてみました。下記リンク参照。

 ざっと、見渡してもはっきりしません。少なくとも菅首相の「脱原発」メッセージよりも後退している印象があります。長期的に「減原発」方向は一致しているようです。前原氏のみは40年後に原発ゼロと具体的な数字をあげていますが、これは寿命による自然減を見込んでいるだけです。原発依存度を20%まで減らすなどというのも現状と大して変わりません。現状でも設備容量では原発は20%ですから。
 いずれにしても、「積極的に原発をやめる」という方向性はどこにも見られません。菅さんには「原発をやめたい」という気持ちが見えましたが、はっきり言って次期首相にはそのような思いが感じられません。

原発再稼働に向けた「内閣リセット」!

 停止中の原発を「再稼働」するかどうか?、これがすぐに決断を迫られる問題です。これに関しては、馬淵氏が「十分慎重に」と言っているくらいで、前原、野田、鹿野氏らは「前向き」というか積極的、海江田氏は言わずもがなです。こうしてみると、次期首相選びは、再稼働へ向けた「内閣リセット」となる可能性があります。
 民主党内輪もめとか、小沢vs反小沢だとかマスコミは面白がっていますが、「再稼働」→「原発維持」への「菅払い」→「内閣リセット」というのが、今回の真相だと、私は思います。


争点乱立 あす決戦 民主代表選 共同会見(東京新聞)
[URL]

民主党代表選 震災復興と原発 政策比較(河北新報)
[URL]

民主党代表選 脱原発の工程を明確に(北海道新聞)
[URL]

日本の次期首相候補ら、原発問題を敬遠―民主党(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
http://jp.wsj.com/japanrealtime/2011/08/27/日本の次期首相候補ら、原発問題を敬遠―民主党/

民主代表選 原発、消費税率焦点に(東京新聞)
[URL]

原発再稼働、姿勢分かれる 民主党代表選、TPPも争点に (サンケイビズ)
[URL]

社説:民主党代表選 どうする原発 将来像を明確に語れ(毎日新聞)
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