知りたくないけど知っておかなければならない原発の真実〓小出裕章
2011-09-29


禺画像]
小出裕章さんは今や反原発の象徴的存在ともなっています。長年、京都大学原子炉実験所で助教(助手)という最下位の職に甘んじながら、40年以上も原発反対を貫いてきた科学者です。今回は小出さんの最新刊「知りたくないけど知っておかなければならない原発の真実』を紹介します。
 小出さんは原発事故直後の3月14日からMBSラジオ(関西地区)のニュース番組「たね蒔きジャーナル」に出演してきました。それは現在も続いています。この本は小出さんが番組で語ったことを事故直後から時系列的にまとめたものです。その時その時に入ってきたニュースにその場で迫る緊迫感と臨場感があります。私自身も、驚き、うろたえ、怒り、嘆いたこの半年が再びよみがえってきます。しかも、その後の展開が現在進行形でつながっています。その辺が、他の原発本とは違うところでした。
 ラジオで一般のリスナーに向けて語る、そのままの話し言葉で書かれていますので、とても分かりやすく、小出さんの息づかいまで伝わって来るようです。小出さんは短い言葉で率直に語ります。分からないことは「分かりません」、できないことは「できません」と正直に答えます。単なる科学的解説や批判告発本ではありません。小出さんの思いがひしひしと伝わってくる素晴らしい本でした。あわせて、「たね蒔きジャーナル」もぜひ聞いてみて下さい。生の声はもっと迫るものがあります。関西以外の方もネットで聞けます(下記リンク:小出裕章非公式まとめ)。

「知りたくないけど知っておかなければならない原発の真実」小出裕章著、幻冬社、1000円
アマゾン書籍通販
小出裕章(京大助教)非公式まとめ(「たね蒔きジャーナル」の録音が聞けます)
[URL]
MBSラジオ「たね蒔きジャーナル」のホームページ
[URL]

コメント(全0件)
※コメントの受付件数を超えているため、この記事にコメントすることができません。


記事を書く
powered by ASAHIネット