原発をどうする?野田首相!〓所信表明演説
2011-10-29


日本の原発をこれからどうするのか?再稼働はどうするのか?・・・一番聴きたいことをハッキリ言わない首相、一体何を考えているのでしょう?
 「原子力への依存度を最大限減らし、国民が安心できるエネルギー構成を実現するためのエネルギー戦略の見直しや・・・中長期的な国家ビジョンを構想し、産官学の英知を結集して具体化していきます。」10/28、国会での所信表明演説で野田首相はこう述べました。「減原発」ということなのでしょうか。具体的なことが何一つ見えないように書かれた典型的な官僚の作文です。菅前首相の時のような「脱原発」への決意やヤル気が感じられません。
 海外向けには原発の利用維持や輸出継続を明言している野田首相、つい先日もフランス首相と手を握って日仏の原子力協力維持を宣言するところなど、「脱原発」どこ吹く風です。明らかに国内向けと海外向けに二枚舌を使っています。
 私が恐れているのは、野田首相が名実ともに「脱・脱原発」に舵を切って元の道に戻ってしまうことです。政府は福島原発事故収束があたかも進んでいるかのような「安全デマ」を流し続けています。「冷温停止」などその最たるものです。避難準備区域の解除や米の安全宣言なども見せかけの安全演出でしかありません。
 冬になればまた電力問題がクローズアップされます。またもや「電力危機」に問題をすり替えて、国民を脅しながら原発再稼働を迫ってくるはずです。今はただひたすら世論の「鎮静化」と「風化」を待っているように見えます。原発問題は必ず経済と絡めてきます。1基動かしたら次々なし崩し的に既成事実を重ねて、いつの間にか元通りというのが最悪のシナリオです。日本という国では多いにあり得ることです。今後も首相の言動から目を離せません。

第百七十九回国会における野田内閣総理大臣所信表明演説(首相官邸)・・・しいて聞くほどではないかも
[URL]

原子力の安全確保へ日仏協力強化、両首相が一致(読売新聞)・・・安全な原発の利用・・・
[URL]

野田首相:31日ベトナム首相と会談 原発輸出正式合意へ(毎日新聞)
[URL]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット