でんき予報をやめた中部電力
2011-11-19


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この夏は電力各社が一斉に「でんき予報」をやって見せました。「電気がいかに足りないか」をビジュアルに見せることで節電を促すというのが「でんき予報」のねらいでした。その日の供給力と需要予測を並べてみせて何%とかいうものです。
 浜岡原発が停止した中部電力も原発停止による電力危機をアピールしようと「でんき予報」を発表したのですが、ほとんど毎日が余裕を示す緑の表示でした。当然、利用者からは、電気が足りているのではという声が上がりました。
 11/17の朝日新聞の記事によると、中部電力はこの冬「でんき予報」を実施しないとのことです。その理由が「節電につながらない」から・・・?、いつも緑マークで「常に電力に余裕があるかのような誤解を消費者に招いてしまった」(中部電幹部)というのには、思わず苦笑します。この冬も毎日緑マークを見せてしまえば、「浜岡原発なんてまったくいらない」と思われかねないというのが本当の理由でしょう。
 政府が11/1に発表した電力予想をみても、中部電力は9電力の中でも特に余裕があります。原発ゼロでも夏のピーク電力不足もないということが、国のデータからも示されています。電力不足どころか、関西電力などへ電力融通する手はずになっています。
 国も電力もマスコミも、電気が足りないところばかりを強調していますが、日本全体で見れば電気が余っているところがあります。余っているところから足りないところに電気を流せば全国で電気は足りるはずなのです。原発がなくても。

でんき予報「節電につながらず」 中部電、今冬は見送り(朝日新聞)
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今冬の電力需給見通しについて(中部電力)
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これを発表したときは、この冬も「でんき予報」を実施するとしていました。その後どんな検討があったのでしょう。
中部電「冬も節電を」 12月〜2月、でんき予報も実施(朝日新聞)
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